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市場分析の手法〜3C分析・マクロ分析・5フォース分析・STP分析・SWOT分析

各マーケット分析(自社の強みと弱み)

3C分析の活用

3C(分析)とは、顧客「Customer」、競合「Competitor」、自社「Company」という3つを軸にして、自社の立ち位置や強み・弱みを把握するためのフレームワークです。

ビジネスターゲットを明確化し、競合をきちんと把握し、さらにそれらと自社の強み・弱みを比較して現状を把握します。

3Cのイメージ

自社サービスを例にとって考えた場合

  1. 自社にどのような強み・弱みがあるのか?
  2. 顧客が望んでいるサービスの価値を満たしているか?
  3. 同じ顧客をターゲットとする競合に対して、強みのあるサービスを打ち出せているか?

3C分析を実施して事業の方向性を見定めることで、誤った方向にリソースを投下しないようにすることができます。

外部要因である顧客(市場)と競合、そこに内部要因である自社を照らし合わせ、自社の強みと弱みを把握しておく必要があるのです。

マクロ分析(外部要因を知るPEST分析)

マクロ分析とは、景気変動や法律改正、人口推移、トレンドの流動などの社会的な変化を見つけ出すために行います。

PESTとは以下の頭文字から取ったものです。

  • Politics:政治的要因・・・法改正、政権交代、デモなど
  • Economy:経済的要因・・・物価、消費動向、経済成長率、株と為替の動きなど
  • Society:社会的要因・・・人口構成、少子高齢か、世論など
  • Technology:技術的要因・・・インフラ、イノベーション、IT、新技術など

社会的な外部要因は、自社の意向だけでどうにかできるものではありません。
様々な外的要因がグローバルで働く今、世界的な時代の流れを把握し、そのタイミングと同期するように先を見越し、ニーズに合った戦略を打ち出すことが必要なのです。

5フォース分析(マイケル・ポーターの脅威分析)

5フォース分析とは、業界の構造変化を読み解き、自社ビジネスへの影響を分析する手法です。

  • 新規参入企業:市場の規模、参入者の技術レベルやブランド力
  • 代替品の脅威:自社の製品・サービスに代わる価値を持つもの
  • 競争関係:競合他社との直接的な競争
  • 売り手の交渉力:売り手(サプライヤー)と自社との力関係
  • 買い手の交渉力:消費者や顧客といった買い手と自社との力関係

STP分析(フィリップ・コトラーの顧客ターゲティング)

STP分析は顧客を特定の軸で細分化し、自社が狙うべき顧客を決定する手法です。
最終的に、自社が現在置かれている立ち位置の確認、さらに将来のポジショニングの分析を行います。

分析に必要な項目には「セグメンテーション(市場の細分化)」「ターゲティング(自社の強みを活かせる市場)」「ポジショニング(自社の立ち位置を明確化)」が挙げられます。

STP分析
STP分析

まず、セグメンテーションによって市場の全体像を把握し、次にターゲティングで自社の強みを活かせる市場を選定、さらにポジショニングで競合他社との関係や自社の立ち位置を明確化するという流れで行うことが基本です。

一般的に新製品・新サービスを顧客へ公開する前段階として、検討のために実施されます。

SWOT分析(社内外のプラスマイナス要因)

SWOT(スウォット)分析は、企業や事業の現状分析を実施し、会社が掲げる目標に対して自社がどのような戦略を打つことができるのかを検討していくための手法です。

SWOT分析は、次の4つの観点から評価を実施します。

  • Strengths:自社のもつ強み
  • Weaknesses:自社のもつ弱み
  • Opportunities:機会
  • Threats:脅威
SWOT分析
SWOT分析

手順として、まず事業目標を明確にします。
目標が不明確な状態で分析を実施しても、議論がブレてしまう要因になります。
続いて、外部環境である「機会」、「脅威」について考えていきます。

外部環境とは、自社が直接関与することが出来ないものを指します。
例えば、主に市場景気や少子高齢化、法改正の影響などが挙げられます。

次に、内部環境である「強み」、「弱み」について考えていきます。内部環境とは自社の事柄を指します。
例えば、品質・価格、人材などが挙げられます。

ビジネスフレームワークとは、このように方針決定 → 部分分析 → 全体分析の順でいくつかのツールによる分析結果を活用していくことで、より実像に近づけていきます。